グリッド+仮想化→クラウド?
昨今のバズワードの一つ、「クラウドコンピューティング」ですが、
それに代表されるサービスのAmazon EC2が、ついに正式版になりました。
クラウドコンピューティングの解説はWikipediaに任せますが、
その概念の背景は、私はグリッドコンピューティングにあると思っています。
グリッドは複数台のマシン、クラウドは極論一台もありえるため別物という論調がありますが、
実際問題として、スーパーコンピュータの世界でも複数台のクラスタが当り前の世の中です。
論点として若干ズレている気がします。
グリッドとクラウドの決定的な違いは、処理する場所にあります。
グリッドはローカルマシンを含む世の中のすべての計算機が分散、協調して処理をするのが理想ですが、
実際には他組織のコンピュータリソースを利用することは、セキュリティ上の問題がありました。
その点クラウドは同一組織のデータセンターなどに集約している点が現実的で、
ローカルマシンを含まない、ネットワーククラウド内で処理されます。
まさに「クラウド」ですね。(グリッドはクラウドを内包する概念かもしれません。)
さて、EC2ですが、スケーラビリティやリライアビリティに気をとられて、
これをただのレンタルサーバとしてとらえるのは考え物です。
ローカルサーバでは処理しきれないような重たい処理、膨大な処理を
代行させることが真髄のように思えます。いわばグリッドのように。
EC2では仮想化技術でXenが使用されています。
いうまでもなく仮想化はここ数年で急速に実用化されるようになりました。
この、熟れてきた技術に概念がマッチして生まれたのがクラウドコンピューティングであり、
グリッド(分散)コンピューティング+仮想化→クラウドコンピューティング
といえるのかもしれません。(矢印の逆は真ではなさそうですが…)
EC2ではインスタンス(実体、サーバイメージ)とストレージを分けているところも
仮想化技術をつかったレンタルサーバ(いわゆるVPS)とは違っているところです。
クラウドコンピューティングは、技術の現実と、概念の理想の折衷点に思えます。
ITシステムのパラダイムシフトがまた始まる予感がします。
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