2008年10月13日

技術のコモディティ化と将来(2)

次回に続くと言いながら、続いてなかったエントリの続き。

オープンソースの恩恵はずっと続くのでしょうか。考えてみます。

一般に、オープンソースに限らず、ソフトウェアには3種類あるといいます。

第一のソフトウェア。
このソフトウェアは、今までに無い非常に画期的な技術で、パラダイムシフトとも言える代物です。
ただし代償として、まともに動作しない部分やバグも多かったりします。

第二のソフトウェア。
このソフトウェアは、第一のものが非常に安定して動作するようになったものです。
インターフェイスなども使い易く改善されて、万人が良いソフトだと言うようになります。

第三のソフトウェア。
このソフトウェアは、第二のものから進化して、もっと使い易くなったものです。
しかし、この頃になると旧式の技術となって古くさいソフトウェアとなってしまい、
そのうち多くの人に見向きもされなくなってしまいます。


これに当てはめて考えると、
今のメジャーなオープンソースプロダクトは第二になったと言えます。

# 余談ですが、今やオープンソースメジャーアプリの一つFirefox(Mozilla)や、OpenOffice.orgも、
# 始めのころは酷かったですね。今は非常に安定して動作してくれて助かっています。

どんなソフトウェアも、そのうち第三になります。
そして、そんな時、ヒットするのは第一のソフトウェア。

その第一から第三のサイクルがソフトウェアの生存サイクルと言えるでしょう。


今オープンソースソフトウェアには、色々な種類のものが出てきました。
サーバ、ワークステーション用ソフトウェア主体だったものが、
コンシューマー向けにも、エンタープライズ向けにもソフトウェアが揃っています。

今までなかったパイが埋まって、やっとオープンソースの「生態系」といえる中に
第一から第三を包括するソフトウェアが生まれるようになったと感じています。

オープンソースという仕組み(世界)の中で、
日々様々な種類の第一のソフトウェアが生まれ、第三となって死んでいく。
技術者や研究者に第一のソフトウェアをオープンソースとしてリリースする動機がある限り、
このサイクルは続くと私は考えます。そして、その動機は十分にあるようです。


前置きが長くなりましたが、オープンソースの恩恵は今と変わらず続くようです。
ただしこれはシステムを作る側の話。

作る事も重要ですが、システムは使うことも重要です。
技術のコモディティ化によって、作る側の障壁は下がりましたが、
これらの技術をうまく生かせるエンジニアは一握りで、
今も昔も、これからも、それは変わらないかもしれません。

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