HTML5に見る、Web文化
インターネット上のドキュメントといえばHTMLですが、HTMLにも色々あります。
HTML4、HTML4.01、XHTML1.0、XHTML1.1…それぞれに「厳密」な記述、「ルース」な記述など、
正しい構文で書かれたドキュメントだけでもこれだけあり、構文的に間違ったHTMLも大量にあります。
こういった状態は、文書を見る側にとっても、提供する側にとっても好ましいことではありません。
例えば、検索エンジンにとっては「正しいHTML」こそが求められるものです。「正しくないHTML」はうまく扱えないケースもあります。また、HTMLを含め不完全であるがために複数のプラットフォームで利用できないサービスなどもあります。
そんな中で、1月22日、Webの標準化団体W3CがHTML5のワーキングドラフトを公開しました。
W3Cにおけるワーキングドラフトとは、標準化にいたるプロセスの中でのいわば「叩き台」の段階のことで、詳細な技術仕様が公開される最初の段階です。HTML5は、HTML4.01の後継にあたるわけですが、HTML4.01が勧告(最終段階)となったのが1999年ですので、ほぼ10年ぶりの上位互換技術の公開ということになります。その10年の間に実際は、XMLとHTMLの合の子であるXHTML1.0/1.1を勧告としており、旧来からの「表示」だけのためのHTMLのタグに「意味付け」を行っていこうという目論見がありました。
しかし、XHTMLは全面移行するには複雑過ぎ、結果、
未だインターネット上では前述のような混沌とした状態になっています。
そこでHTML5は、旧来のHTML文書の互換性を確保しつつ、
新たに表現力豊かな機能(ブラウザでの実装にも依りますが)を追加し、
現状の混沌としたWebをなんとかしようとしているようです。
実はHTML5は当初、複数のブラウザベンダから成る業界団体WHATWGによって考案されたもので、
理論上どうこうというよりもむしろ現状と実際を見た仕様となっており、普及に関しては期待が持てます。
各ブラウザでのサポートはこれからになりますが、今後WebがHTML5に収束する可能性はありそうです。
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