Webブラウザから見るインターネットの未来(その1)
ふと思い至ったので、ついでにエントリとして書いておきます。
まずは、考察を交えて、過去のWebブラウザの歴史から。
【'90〜'93くらいまで】
まず、ティム・バーナーズ・リー氏によって、WWWが発明されます。
しかし、まだハイパーテキストオンリーのアカデミックな世界でした。
その後、WebブラウザにMosaicが開発され、テキスト以外にも「画像」が見れるようになります。
「画像」が見れるということが画期的で(まぁ、つまりエロです)、大流行のきっかけになります。
→ この時期がインターネットが広く普及するためのターニングポイントの一つになっていると言えるでしょう。 たとえ便利な商用サービスがあったとしても、この時点でクライアントソフトウェア(つまりWebブラウザ)が普及していなければ、成り立たないためです。
【'94〜'98くらいまで】
そのMosaicを元にNetscape社が設立され、大ブレイクします。
そこにMicrosoftが目を付け、IEを開発し、のちにWindowsに統合します。
そして、ついにIEがNetscapeとのシェアを逆転します。
没落したNetscapeはソースコードを公開し、Mozillaプロジェクトへ引き継がれます。
(そしてNetscapeはAOLに吸収されてしまいます。)
→ この時期は、第一次ブラウザ戦争などと呼ばれていますが、Webブラウザよりも オープンソースコミュニティにとって重要な時期だったと思います。 FreeBSD(’93〜)やLinux(’91〜)の開発が活発だったこともあり、RedHat社の設立('93)、 オープンソースムーブメントがあり、その極めつけがNetscapeのソースコード公開だったわけです。
【'99〜'04くらいまで】
Microsoftが独占禁止法違反で提訴されたり、IEの脆弱性の問題が顕著になりますが、
世間的にはIEコンポーネントブラウザが流行し、タブブラウジングが注目され始めるのがこの頃です。
(Sleipnir、DonutPなど)
Netscape由来のMozillaも頑張っていましたが、レンダリングエンジンのGekkoが当時致命的に
遅かったため、それをきっかけにMozillaそのものが色々なプロジェクトに分岐してしまいます。
そのMozillaから分岐したプロジェクトの一つからPhoenixがリリースされ、
商標の問題から何度か名前を変え(Phoenix→Firebird→Firefox)、Firefox 1.0がリリースされます。
欧州では、独占禁止法や志向(反米、反権力志向)の関係もあり、Firefoxが急速にシェアを伸ばします。
(第二次ブラウザ戦争)
→ Mozillaの設計思想やIEコンポーネントブラウザもそうなのですが、 Webブラウザに「plugin」や「toolbar」などの概念が持ち込まれたのがこの時期です。 初期の頃はWebブラウザの機能の一部を拡張したりするに過ぎないものでしたが、 後に、検索や天気予報など何かしらのWebサービスと融合したプラグインなどが登場します。
【'04くらい〜】
携帯端末にWebブラウザが搭載される、いわゆるフルブラウザが注目されます。
(jig、Netfront、Opera、最近ではiPhoneのSafari。)
「Web 2.0」と呼ばれるJavascript等をフルに使ったサービスが流行し、
Google mapsやGmailなどの画期的なサービスにより、
Webブラウザがあれば一通り何でも出来るようになってきています。
→ 「Web 2.0」の名の下に、ソーシャル○○なサイトが数多く登場します。 前述のプラグイン、ツールバーなどのWebブラウザに対するAdd-on機能との融合で、 Webブラウザがデスクトップ環境に近付き、デスクトップ環境もウィジェットによりWebブラウザに 近付いてきており、徐々に垣根がなくなって来ています。また、PCと携帯端末の垣根も無くなって来ています。
と、こんな感じでしょうか。
長くなってしまったので、未来予想の続きは次回エントリへ。
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