2007年12月28日

2007年のまとめ

来年のことをいえば鬼が笑うといいますので、
2008年の予想は来年に持ち越し…今年の事を。

2007年も色々ありました。
各種オンラインサービスが充実し、SNSやブログ、動画サービスなどをきっかけに、
旧来のネットユーザとは違った大量のライトユーザが入ってきたのが今年です。

一方で、ウィルスなどのコンピュータに対する直接的な攻撃による被害は減少しましたが、
代わって、スパムメールやオークションでの詐欺、フィッシング、パスワードクラッキングなど、
より人間のミスにフォーカスした問題が多くなりました。(ソーシャルエンジニアリング

良くも悪くもネットとリアルの境界がほぼ完全に取り払われたと言っていいでしょう。


来年はどうなるのでしょう。
年末年始、ネットもリアルも十分に注意しつつお過ごしください。

それでは、よいお年を。

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2007年12月25日

2007年のがっかりなテクノロジー

2007年もあと残すところ数日となってきました。
今年のまとめ、ということで、面白い記事がありましたので紹介しましょう。

The 15 Biggest Tech Disappointments of 2007
http://www.pcworld.com/article/id,140583-page,1/article.html

今年期待されたテクノロジーの中で(色々な意味で)がっかりだったもの、ワースト15です。
詳しいことはリンク先を読んで欲しいのですが、項目をピックアップしますと
(副題が秀逸なので、敢えて訳さず載せます)


15位 Box Unpopuli: Amazon Unbox

Unboxは、amazon.comの動画ダウンロードサービスです。
co.jpでは実施していないので、日本では馴染がありません…


14位 Screwed up to the Max: Municipal WiMax

スプリントとクリアワイヤー、WiMAX合意を白紙に【WSJ】と、
色々こじれまくっているWiMaxがランクイン。日本でも…?


13位 Web 2 Woe: Social Networks

Web 2.0なサービスは色々ありますが、今後どうなることやら。
米国と日本の現状は全く逆です(多様なサービスの米国、ほぼ一本かぶりの日本)が。


12位 Just Another Oxymoron: Internet Security

確かに、外野からはインターネットセキュリティはあやしいビジネスに見えますね…
トレンド分析と、それに乗っかったビジネスという意味では真っ当ですが


11位 Singing an Old Familiar Zune: Microsoft Zune

日本でもひたすら流行らないZune。私は持ってる人を見たことありません。


10位 Is Anyone Listening?: Wireless Carriers

通信端末は変わったものの、キャリアは変わらず、というところでしょうか。
日本の通信キャリアは大変革の年でした。
(アイピーモバイルの破綻、新帯域割当て、等々)


9位 Sorry, We Already Gave: Office 2007

色んな所でOffice 2007の悪評を聞きます。(使いにくくなったとか)
私はOpenOffice派なので、割りとどうでもいいのですが、
Office 2003で十分だと思っている人が大多数でしょう。


8位 Needs To Change Its Spots: Apple "Leopard" OS 10.5

Leopardのリリース直後、不具合が多かったと聞きます。
これに限らず、AppleはセキュリティFixが遅めですね。


7位 Cannot be Completed as Dialed: Voice Over IP

VoIPも思ったより流行っていませんね。日本でも同じでしょう。
そういえば、ひかり電話の大規模な障害もありました。
それでもなんともない、ということは、やっぱり流行ってないのですね。


6位 Un-Neutral: The Broadband Industry

これは米国よりも日本の方が良い環境にあります。
ADSLやFTTHの普及がかなり進んでいますし、低コストです。
が、それが逆に不安かもしれません。


5位 The Great, The Bad, The Ugly: Apple iPhone

iPhoneは素晴らしい端末ですが、Appleのやり方に問題が、ということですね。
直後に値下げとか、キャリアロックオンとか、SIMフリーにしても異常な価格とか。


4位 In a Sorry State: Yahoo

YahooとGoogleをめぐる、色々。
これも日本と米国では立場が逆な気がしますね。


3位 The Anti-Social Network: Facebook Beacon

SNSのプライバシーをめぐる騒動。FaceBookは日本ではあまり知られていませんが、
海外では最もメジャーなSNSの一つです。


2位 What Is It Good For: The High-Def Format War

Blu-rayやHD DVDなどの次世代フォーマット覇権争い。
まだ市場はハードウェアとそのパフォーマンスの話に終始しており、いまひとつですが、
私はしばらくして拮抗状態になってからキラーコンテンツが出た方が生き残ると思います。
最終的にどちらが生き残るか、それはテクノロジー云々ではないかもしれません。


そして、栄えある1位は…

1位 No Wow, No How: Windows Vista

やっぱり(苦笑)

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2007年12月19日

タイピングスピード

小ネタですが…。

タイピングスピードを計るAjaxなサイト。
http://speedtest.10-fast-fingers.com/

忘年会のネタ(?)にどうぞ。

ちなみに、私は190 points(46 words per minuts)でした…
# Tab補完症候群なので、2文字くらいまでは早いんですけどね(苦笑)
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2007年12月18日

Webブラウザから見るインターネットの未来(その2)

前回のおさらい。
エントリの要約をしますと、

【'90〜'93】WWWが発明され、普及するための土壌が整う。
【'94〜'98】インターネットビジネス興隆、オープンソースムーブメント
【'99〜'04】Webブラウザの多様化、プラグインの概念
【'04〜】Webサービスとブラウザの融合、Web環境の融合

こんな感じです。
さて、過去の歴史をたどって、近い将来('08〜)はどうなるか考えてみましょう。

まず、インターネットを抜きに考えるのは不可能です。
また、今やオープンソースを抜きに考えるのも不可能と言っていいでしょう。

IEをはじめ、Firefox、Safari、OperaなどWebブラウザは多様化していますが、
初期の頃のように独自実装だらけではなく、徐々にW3C標準などが遵守されまとまりつつあります。
IE7への対応をきっかけにIE専用サイトの数は減っていくかもしれません。

Webサイトでは、見た目のデザインよりもサービスのデザインが重要になって、サイトのAPI同士、
もしくは何らかの標準によって統一されたWebブラウザ内のプラグイン機構により、
有機的にサービスが結び付くようになるでしょう。

この「何らかの標準によって統一された」という部分がミソです。
このサービスを利用するのにFirefoxプラグインが必要です、ですとか、
IEでActiveXが必要です、にはならないでしょう。
また、サービス提供側がブラウザの種類毎にそういう類のプラグインを用意するのも現実的ではありません。
Adobe Flashが今の所この位置付けに近いですが、
より表現力がある、よりブラウザネイティブなものになるかもしれません。
もちろん、携帯端末でも追随し対応するでしょう。

サービスは、真の意味でのSaaS(SOA的に小さくサービス毎が分離されたASPサービス)の
集合体となり、機密情報やプライバシー情報などの重要情報は、Webブラウザ内に保存され、
Webブラウザはページレンダリングだけでなく、データマネジメントも兼ねるようになると思います。

OSがハードウェアとアプリケーションのリソース管理をしているように、
WebブラウザもソフトウェアとWebサービスのリソース管理をするようになると予想します。


どうでしょう。
現時点では妄想に近いですけれど(苦笑)。

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2007年12月17日

Webブラウザから見るインターネットの未来(その1)

ふと思い至ったので、ついでにエントリとして書いておきます。

まずは、考察を交えて、過去のWebブラウザの歴史から。

【'90〜'93くらいまで】
まず、ティム・バーナーズ・リー氏によって、WWWが発明されます。
しかし、まだハイパーテキストオンリーのアカデミックな世界でした。
その後、WebブラウザにMosaicが開発され、テキスト以外にも「画像」が見れるようになります。
「画像」が見れるということが画期的で(まぁ、つまりエロです)、大流行のきっかけになります。

→ この時期がインターネットが広く普及するためのターニングポイントの一つになっていると言えるでしょう。 たとえ便利な商用サービスがあったとしても、この時点でクライアントソフトウェア(つまりWebブラウザ)が普及していなければ、成り立たないためです。


【'94〜'98くらいまで】
そのMosaicを元にNetscape社が設立され、大ブレイクします。
そこにMicrosoftが目を付け、IEを開発し、のちにWindowsに統合します。
そして、ついにIEがNetscapeとのシェアを逆転します。
没落したNetscapeはソースコードを公開し、Mozillaプロジェクトへ引き継がれます。
(そしてNetscapeはAOLに吸収されてしまいます。)

→ この時期は、第一次ブラウザ戦争などと呼ばれていますが、Webブラウザよりも オープンソースコミュニティにとって重要な時期だったと思います。 FreeBSD(’93〜)やLinux(’91〜)の開発が活発だったこともあり、RedHat社の設立('93)、 オープンソースムーブメントがあり、その極めつけがNetscapeのソースコード公開だったわけです。


【'99〜'04くらいまで】
Microsoftが独占禁止法違反で提訴されたり、IEの脆弱性の問題が顕著になりますが、
世間的にはIEコンポーネントブラウザが流行し、タブブラウジングが注目され始めるのがこの頃です。
(Sleipnir、DonutPなど)
Netscape由来のMozillaも頑張っていましたが、レンダリングエンジンのGekkoが当時致命的に
遅かったため、それをきっかけにMozillaそのものが色々なプロジェクトに分岐してしまいます。

そのMozillaから分岐したプロジェクトの一つからPhoenixがリリースされ、
商標の問題から何度か名前を変え(Phoenix→Firebird→Firefox)、Firefox 1.0がリリースされます。
欧州では、独占禁止法や志向(反米、反権力志向)の関係もあり、Firefoxが急速にシェアを伸ばします。
(第二次ブラウザ戦争)

→ Mozillaの設計思想やIEコンポーネントブラウザもそうなのですが、 Webブラウザに「plugin」や「toolbar」などの概念が持ち込まれたのがこの時期です。 初期の頃はWebブラウザの機能の一部を拡張したりするに過ぎないものでしたが、 後に、検索や天気予報など何かしらのWebサービスと融合したプラグインなどが登場します。


【'04くらい〜】
携帯端末にWebブラウザが搭載される、いわゆるフルブラウザが注目されます。
(jig、Netfront、Opera、最近ではiPhoneのSafari。)
「Web 2.0」と呼ばれるJavascript等をフルに使ったサービスが流行し、
Google mapsやGmailなどの画期的なサービスにより、
Webブラウザがあれば一通り何でも出来るようになってきています。

→ 「Web 2.0」の名の下に、ソーシャル○○なサイトが数多く登場します。 前述のプラグイン、ツールバーなどのWebブラウザに対するAdd-on機能との融合で、 Webブラウザがデスクトップ環境に近付き、デスクトップ環境もウィジェットによりWebブラウザに 近付いてきており、徐々に垣根がなくなって来ています。また、PCと携帯端末の垣根も無くなって来ています。


と、こんな感じでしょうか。
長くなってしまったので、未来予想の続きは次回エントリへ。

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